雑誌WoodenBoat - Hogged rabbet -

アメリカの木造ボートの雑誌WoodenBoatは、アメリカに駐在していたときに定期購読を始め、帰国後も継続している。1冊の厚さは5mmほど、隔月刊なので本棚をそれほど大きく占拠はしていない。今週、古いのは捨ててもいいかと思って1998年~2002年の何十冊かを、納戸になっている部屋の本棚から書斎兼工作室に運んできて見ている。忘れていたが今でも参考になる記事もあるが、発売時には時間がなかったり、興味がなかったりして読んでいない記事もままある。まだ全部を見たわけではないが、基本的にはすべて取っておく気になった。そのなかの#164、JAN/FEB 2002に面白いヨットが出ていた。
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Philip C. Bolgerというデザイナーの作品の紹介で面白いヨットを見つけた。彼は生涯で600隻以上をデザインしたそうで、合板で容易に製作可能なボートで有名だそうだ。この号で紹介されていた12隻は、合板で製作可能という制約にはとらわれていないボートで、15ftのディンギーから114ftの帆船まである。目を引いたのはSwiftという50ftのドラフトの浅いスクーナーだ。残念ながらこのスクーナーはある顧客のためにデザインしたが、建造はされなかったそうだ。よく似たヨットは成功したと書いてある。
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”hogged rabbet”というのは、船体中央部のフラットなボトムに対して、前後でハルが深くなっていのを指している。説明では前は波を受けるためとのこと。図からするとセンターボード付きで、ドラフトの浅さが特長のスクーナーだ。インターネットで”hogged rabbet”を引いたら、同様なヨットはないわけだはなかったが、やはり珍しい船形だろう。

前半部は波を受けるため深くしてVを付ければ波にあたりが柔らかくなるだろう。しかし、その理由からは後半部でも同様な処理をしないでもいいのではと思える。?水の流れとしては、押し分けたのが一部戻るようなすっきりしない流れになりそうにも思えるように思える。解説では、もし前半の深さをミジップまで持ってくると、バラストとセールを大きくしなければならないとある。バラストとセールの拡大しなけらばならなくなる理由は排水量の増加が原因か。さらに有効側面積を実現するためにはドラフトを深くしなければならないと書かれている。フラットなボトムからキールが経っているので、横流れに対する抵抗力は高いのだろう。

ステムでのサイド・プランキングや、キールでストレーキを受ける部分の切り欠きを、普通ラベットと言う。しかし、この場合はほぼキールと言ってもいいだろう。

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