ヴィジェ=ルブラン

『画家たちのフランス革命ー王党派ヴィジェ=ルブランと革命派ダヴィッド』(鈴木杜幾子著、角川選書)を読んだ。
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日経の書評で見つけた本だ。興味を持った理由は、2人の画家の1人ヴィジェ=ルブランについて知りたいと思ったからだ。ヴィジェ=ルブランの名前は比較的最近までちゃんと記憶していなかった。彼女が26歳の時の有名な自画像《サクランボ色のリボンをつけた自画像》が、フォートワースのキンベル美術館にある。https://www.kimbellart.org/collection/ack-194902
キンベル美術館に初めて行ったのは、ダラスに駐在になった1987年の秋だった。その時企画展をやっていたかは覚えていない。所蔵品にはほかにも有名な絵があるが、目に止まったのがこの自画像だった。若い女性画家の作で、彼女は当時活躍したと絵の解説にあったのは覚えている。しかし、有名なマリー・アントワネットの肖像画で有名だとは気づかなかったか、書かれていなかった。その後もかれこれ5回以上はキンベルへ行ったが、毎回この絵は確認するようにしている気に入った絵だ。26歳の時の絵だがもっと若くも見える。美人で歳を重ねても若々しい美人であり続けたというのは今回の本で知った。

美貌とマリー・アントワネットお気に入りというだけでは収まらない、大した女性だったことを今回の本で知った。革命後亡命しイタリア、オーストリア、ロシアで肖像画家として活躍を続けた。そして王政復古ののちパリに戻った。支援者がいたのはもちろんだが、肖像画を描いて、つまり売ってそれなりの生活を維持し続けた。夫は画商で画家の彼女のビジネス面を助けたのは確かだが、彼女の財産を使い込むなどいささか頼りない。自画像から思いも寄らなかった強い女性だったのだ。

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