Vendée Globe 終盤

スタートしてから68日が経った。先頭集団はもうすぐ赤道に到達するが、特に先頭4艇の先頭争いは接戦が続いていて、ケープホーンを超えてからも首位は何度も入れ替わった。スタートした33艇中、7艇がリタイヤし26艇がレースを続けている。すでにケープホーンを22艇が通過した。白石さんもメインセールの破損修理の影響で思いっきり飛ばせないようで、慎重にセーリングを続けているそうだが無事4回目のケープホーン通過を終えた。白石さんの艇DMG MORI Global Oneは、Jérémie BeyouのCharalと同じVPLPデザインの姉妹艇だ。Jérémie Beyouは優勝候補の1人だったが、スタート2日後に浮遊物に衝突しラダー等を破損し、スタート地Les Sables d'Olonneに戻り修理して、9日遅れで再スタートした。その後は順調にレースを続けていて、今日時点で14位まで浮上し、先頭からは2050マイル後ろだ。リスタート時に先頭は2500マイルほど先に行っていたので、500マイルほど縮めたということか。これから先まだ何艇かの先行艇に追いつくだろう。しかし、さすがに上位に食い込むのは難しそうだ。

それにしても船体が2つ折れして停滞放棄したりドラマは多い。それ以外でも完全にトラブルフリーのヨットはおそらくないのだろう。中には信じがたいような修理をしながらレースを続けているヨットもある。今のセールはダクロンの織物ではないので、破れると白石さんがやったと同じようにシーカフレックスで張り合わせると知った。他にも樹脂の積層、ラダーの交換等々、揺れる海での修理は考えただけでも大変そうだ。南氷洋ではトラブルがあっても最寄り港へ逃げ込んでリタイヤすらできない。だから自分で修理するしかないと言ってしまうと身もふたもないが、彼ら彼女らのタフさは想像を絶する。参加艇の中でも古い船齢21年になるMedalliaのPip Hareもすごい。彼女はSail Faster Sail Saferというオンラインビデオで知っていたが、今回も頻繁にビデオとテキストのレポートを時に苦しそうに、また楽しそうに送っているのでその様子がよく分かる。静かに黙々と修理ししれっと走り続けているスキッパーもいるのだろう。

大西洋は南氷洋よりは穏やかだ。残る26艇が全て無事にフィニッシュすることを祈る。

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